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総合 (ろぐ210)
ここはわたくしフランソワが逃げた兄に代わり仕切っていた(過去形)掲示板の跡ですわ。
大体何でも好きに書き込んで下さって構いませんわ。わたくしが気に入らない書き込みはプチ消しますけれどもね。


「涙、その後」に足らないモノ
No.:134
NameけんけんZ
Date:2002/11/06(Wed) 03:13
E-mailken-kenz@kk.iij4u.or.jp

 「まっこうさんにしてはネタの消化が不十分だな……」
 「涙、その後」のファーストインプレッションは上記の通りである。
 では作者が消化しきれなかった「ネタ」とは何なんだろうか?
 と言う部分を考察してみたい。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜電波警報〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 綾波レイとは「状態を指し示す言葉」であり「キャラクターの名称」では
無い……というエヴァ本編に対するインスピレーションが「涙、その後」
に隠されたテーマである、と解読したが作者の意図はどうであろうか?

 「涙、その後」の要点は、本編劇中において「二人目と連続性を持った
三人目」を発生した「綾波レイと言うポジション(キャラクターではない)」に、
連続性を持たない「綾波レイと呼ばれる集合体から離れてしまった何か」
を当て嵌める事で、本編とは違ったドラマを産み出そうという試みである。

 上記で「ポジション」という比喩を使ったが、「綾波レイと呼ばれる装置」
でも良いし「綾波レイと呼ばれる幻」でも良いし「綾波レイと呼ばれる精神」
でも良い。
 綾波レイとは「キャラクターに見えてキャラクターではない何か」である。

 では何故綾波レイはキャラクターではなく装置、または幻、または精神、
またはポジションと呼ばれるのであろうか?
 ここではエヴァの作劇における綾波レイの「役割」とは離れ、作中に描か
れた事象のみを材料に解題したい。

 綾波レイは劇中三人現れる……と多くの人は言う。
 赤木ナオコを破滅させた一人目、碇シンジの目の前で自滅した二人目、
その後現れ物語を終局に導く三人目、である。
 けれど実体を持たない綾波レイのイメージは更に数多く出現し、綾波
レイを上記三人に限定するのは間違いであろう。
 #そこがガンダムにおけるエルピー・プル(プルII)との違いでもある。
 #例えて言えばプルとララァを足して100掛けたらレイになる<百も!?(笑)

 本編一話冒頭において、第三新東京市に向かう碇シンジが最初に目
にする幻は綾波レイのイメージであった。
 また二人目の綾波レイが使徒に融合され使徒の心象風景として垣間
見たのも綾波レイのイメージであった。
 また三人目が綾波レイとして周囲に認識され元のポジションに収まる
と同時に、それを憎む赤木博士の手で破棄された多数の綾波レイの姿
形を写した「綾波未満の何か」が水槽内に無数に現れそして消えていく。
 それだけでは終わらない。EOE編に於いては「世界に普く」綾波レイが
現れた。ATフィールドを失いLCLに還元していく人々が最後に見るのは
綾波レイであり、その魂を集め遂に地球より大きく膨れ上がるのもまた
綾波レイである。
 また初号機の中で唯一「補完の目撃者」となったシンジの心象風景にも
また綾波レイが入り込んで現れた。

 ここで一つの仮説が産まれる。

 綾波レイとは何か? という問いに意味は無く、また当然答えも無い。
というどうしようもなくナゲヤリに見える仮説である(笑)。
 綾波レイとは何者でも有り何者でも無く、何処にでも居て何処にも居ない。
 色不異空。空不異色。色即是空。空即是色。
 不生不滅。不垢不浄。不増不減。是故空中。遠離一切顛倒夢想。
 こういう存在を「形而上の「仮定の存在」」と呼ばずしてなんと呼べば良い
のだろうか?
 綾波レイとはキャラクターではないのだ。
 #評者注釈
 #それを「単なるキャラクター」よりも階梯の高い「より高次の何か」
 #である盲信するのが世に言う「綾波原理主義・過激派」である(笑)。
 #また言うまでも無いがこの論説は綾波原理主義・過激派の手に
 #よって書かれているので取り扱いには細心の注意が必要だ。
 ##要するに本気にするより眉に唾した方が良さそうな電波(笑)。

 さて一方で作者は「涙、その後」に「綾波レイになれなかった」「何か」
という「キャラクター」を配置する事で「本編綾波観の修正」に挑んだ。
 連続するが故に実体を持たず、不滅であるが故に普遍である、綾波
レイという状態を「終わらせる」為に、綾波レイの姿形に綾波レイの魂が
宿らなかったら? と言う仮定を用いてドラマを作ろうとした。

 内包するテーマとは「いかな状況であれば綾波レイの居ないエヴァの
世界が存在し得るか」という疑問の提示であったと思う。
 しかしそのテーマに作者が「意図的に挑んでいた」かどうかは怪しいと
見る。何故なら作者にとっては依然、綾波レイとは「一個のキャラクター」
であったのだ。
 #まっこうさんは三人目の内に発生する筈の綾波レイと言う「キャラクター」
 #と、綾波レイではない「キャラクター」の、一つの身体と意識を巡る「争い」
 #として一つのドラマを仕立てようとした。

 評者は作者の筆力や想像力の限界がテーマに対する不消化を起こした
原因「ではない」と見る。
 ネタの未消化に陥った理由は一つ。「本来の綾波レイ」を「キャラクター」
だと前提してしまった事が間違いであったのだ。

 ハッキリ言おう。「綾波レイと言う状態」に立ち向かう事は不可能である。
 少なくとも一個のキャラクターを配置して、エヴァの世界で本来の綾波
レイと争う事は不可能だ。
 「綾波レイではない何か」が「綾波レイと呼ばれる事」を勝ち取る術は
無い。

 何故ならエヴァの劇中世界においては「普く存在し不滅である」のが
綾波レイと名付けられた「状態」だからである。
 つまり綾波レイという存在は、その立脚点が循環論法の中にある。
 だから消す事が出来ない。その上確かめる事も出来ない。
 綾波レイが居なければエヴァの世界はそもそも成立し得ない。
 綾波レイとはエヴァの世界を構成している「遍在するアニマ」なのだ。
 そして循環論法の中で本来なら「存在を意識し得ないモノ」に綾波レイ
と名付けた、というのが綾波レイと呼ばれるモノの正体では無かろうか?

 綾波レイと対決する為にはエヴァの「世界」と対決しなければならない。
 ゲンドウやリッちゃんでも「どうにもならない」のが本来の綾波レイだ。
 提示されたテーマは面白い。エヴァの本質に迫る切り口だったと思う。
 だからこそ、未消化だったのが惜しく感じられる一本である。

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜電波警報終わり〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ……等という分析を作者が求めていたかどうかは非常に怪しい。
 本来なら酒を呑みながら肴にするべき話題であったかもしれない(笑)。

 乱文ご容赦m(_ _)m

PS:鯖さんへ
 上記を神学論争と呼ばずに何と呼べば良いのか、私には分からない(爆)。

んー?
No.:133
Name我乱堂
Date:2002/11/04(Mon) 19:59
E-mailgalandou@mail3.netwave.or.jp

 ……一体自分が何を考えて昨日の書き込みをしたのかがよく解らない(おい)。
 まあ、それはともかく。

 ☆SOUさん

>>こんなことわざわざ言うまでもないことだし。
>ああ、そういわれると気になる。
>まるで、うんこ途中でトイレから出てきたように気になる。

 ……はて?
 何をいおとしていたのかな。

 まあ、それは冗談として。
 
 
 ☆まっこうさん

 私自身は逆行のアイディアとかは持っていないこともないですけどね。
 どうあがいても逆行の諸問題点を改善できているとも言い難いから。
 うーん。
 
 いや、タームさんところにでも投稿しようかなぁとか考えていたのでしたが……。

と言うことで
No.:132
Nameまっこう
Date:2002/11/04(Mon) 18:07

せっかくだし我乱堂の考える逆行物を投稿してください。
読んでみたいです。

な、なんか気になる
No.:131
NameSOU
Date:2002/11/04(Mon) 02:55

>こんなことわざわざ言うまでもないことだし。
ああ、そういわれると気になる。

まるで、うんこ途中でトイレから出てきたように気になる。

逆行物における幾つかの問題点について
No.:130
Name我乱堂
Date:2002/11/04(Mon) 02:43
E-mailgalandou@mail3.netwave.or.jp

 ――某所で書いたことの焼き直しだけど。

 エヴァSSにおいて、いまや支配的な地位を占めるジャンル“逆行”。
 これは幾つかのバリエーションがあるが、大まかにいうと二つのパターンがある。
 気がついてたら、第壱話に戻っていたというもの。
 これは後々でその理由が判明することもあるのだが、大半の作品はその理由が明かされることもなく更新停止しているのが現状のようだ。
 次はシンジが使徒の力によって戻るというもの。
 その場合はレイ、あるいはカヲルの力によってなのだが、セットとしてシンジに市との力が与えられていることもしばしば。ちゃんとした統計はとったことがないが、多分こちらのパターンの方が多い。
 両者において明確な差異は、ようするにシンジが能動か受動かである。
 では、何故、後者の方が多いのか?
 察するに、明確な目的があった方が物語を書きやすいからだろう。前者の場合では、まず逆行してからシンジがどうするかを考えて決めるという描写をしなければならないし、そもそも受動的なシンジは“本編だけで十分”と思っているのではあるまいか。逆行物のコンセプトというか、肝になるのが「全てを知るシンジが行動する」というものであることはまず間違いなく、それがジャンルとしての前提条件になった時点で、本編そのまんまのうじうじしたキャラはお呼びでない。積極的に動いてこそ「未来を知っている」というアドバンテージが生かせられるのは自明なのだ。
 ――とまあ、こんな訳で、逆行シンジは活動するわけだが。
 ここからが問題点。
 まず、SF的なパラドックスを全然考慮にいれていないこと。
 シンジが知っている「未来」と同じだからこそ、それが有利になるわけで、シンジはそれを考慮してほとんどそのまんまに行動している――ものと思われる。多分。中には、というか、大半が「前」とは全然違う使徒瞬殺とか色々やっているわけだが。そんなことをしていて、未来が変わらないというのはありえない。カオス理論だのを持ち出すまでもなく、一つの因がことなれば、出される果は異なるはずである。然るに、その辺を真剣に追究したSSというのをかつて私は知らない。まあ、そんなことを追究するのがエヴァSSの本題ではないといえばそうなのだが。読んだ限りでは、かなり都合のいい形での未来の改変だけがあるようだ。そりゃそうだろう。親殺しのパラドックスを考慮してたら何もできない。まあ、平行世界ということにしてしまえば、その辺の問題はなんとかフォローできなくもない。ただ、それはそれで問題がないわけでもないのだが、ここではあえて言わない。とにかく色々と無理があるのだが、二次創作が一つの「願望達成の手段」である以上は、そこいらの問題点は直視するべきではないのかも知れない(←みもふたも無い)
 第弐に、逆行したさきの人物に対しての態度。
 人格を形成するのは経験であり、経験は記憶の蓄積である。シンジと同時代の記憶がない彼らは、シンジにとってみればまったくの他人である――というのは言い過ぎにしろ、何がしかのギャップのある相手であることには違いない。なのに、それについて悩む、あるいは考慮するシンジはかなり少ない。そんなことを気にしていたらいちいちカップリングができないからだといってしまえばそうなのだが。
 第三に……。
 は、やめました。
 ここまでにしておきます。
 なんか疲れたし。
 こんなことわざわざ言うまでもないことだし。

 では。

ヒマヒマ星人
No.:129
Nameフランソワ
Date:2002/11/03(Sun) 23:53
E-mailfrancoise@mukiryoku.com
Websitehttp://www.mukiryoku.com/

=まっこう様

>投稿
もちろん熱烈歓迎ですわ。でも、可能でしたら御完結して頂けますと、さらに嬉しゅうございますわ(にこり)。

=砂漠谷様

少しおちけつ。
いえまあ、御暴走は砂漠谷様の標準装備ですからよろしいと致しまして、人の御返事程度は御待ちになられた方がよろしいかと思いますわ。わたくしが言うのもどうかとは思いますけれども。

=SOU様

おめでとうございますわ。スパチャンが見れますわね。これで心行くまで、「眠れナイト ポルコ・グロッソ」が…Σ(゚д゚) はっ、もう放送終了してしまっているのですわっ!

衛星見れるようになった
No.:128
NameSOU
Date:2002/11/03(Sun) 17:43

やはり原因は樹木!
恐るべし、大自然の驚異!、くわっぱ!

まっこうさん
断罪逆行系がまったくSFを意識していないのは理解できるんですが
いかんせん、そこが気になるのが力量の差なんでしょうけども。
逆に漫画やアニメ、映画だと絵なり映像なりの圧倒的情報量でごまかせる
ようなものですけどもね。
まあ、心理描写の強力なまでの不足がもむだいかもしれません。

鯖君
最近の鯖君にえてして言えることは、人間不信うんぬん以前に
情報量の不足だと思います。
それゆえ、勘違いやら誤解やらを発生させるのではないかと思いますが。
得意分野では情報はかなーりあるようですが、それ以外になると
話すための情報をも余り集めないような気がします。

いえいえ
No.:127
Nameまっこう
Date:2002/11/02(Sat) 21:58

 誤解が解けて何よりです。それでは。

陳謝(汗)
No.:126
Name
Date:2002/11/02(Sat) 21:30

すみません、全くの勘違いでした(平伏)

・・・って言うか、良かったです。失礼な事を
申し上げてすみませんでした(汗)

何と言うか・・・我が不明を恥じて陳謝。

浅ましいですね、我ながら。この人間不信、と
言いますか、何と言うか・・・

取り急ぎ。

いいわけ
No.:125
Nameまっこう
Date:2002/11/02(Sat) 20:59

 まず誤解をはっきりさせたいと思います。衛星にも書きましたが、神学論争を俗に言う無意味に繰り返しと言う意味に使ってはいません。このあたりは通常の使い方でないので判りにくかったとも思いますが、本来の意味での神学論争です。

 特定宗教の信者同士もしくは異教徒に対して己の信仰を通して、新年や美学哲学を語り合うと言う意味の神学論争です。ですからこの場合は確かに神学論争と言う言葉は適切では無かったかもしれません。むしろ美学の競い合いとかの方があっているでしょう。

 アヤナミストと言う美学哲学と私の持っている美学哲学について話し合うには掲示板でもチャットでも短いしリアルタイム性に欠ける、ゆえループにはまってしまいそうだ。またこれは私の文章書きとしての欠点でもあるのですが、美学信仰とか哲学って顔付き会わせて話さないとなかなか考えていることが伝わらない気がする。そういう意味でもあります。文章を書く人間が、文章の力を軽んじるような、私のような態度はいけないとは思うのですが。


 簡単に言うと、同じ馬鹿同士楽しもうぜと思っていますが。

 ただそういう意味を現すのには、粗雑な言葉使いをしてで不愉快な思いをさせたとおもいます。

 ごめんなさい。

 以上がこの件についての意見です。

 では。

ところで
No.:123
Nameまっこう
Date:2002/11/02(Sat) 15:39

 今逆行もの書いているんだけど、いまいち完結する自信が無いのですが(あってもジャンプの10週打ち切り型完結になりそう)投稿してもいい?

ちょっとだけ
No.:122
Nameまっこう
Date:2002/11/02(Sat) 11:40

 丁度いいので。

 鯖氏&我乱堂 氏へ、「涙その後」は半年ぐらい前に書いているから断罪とかとは全く関係ありません。三人目の綾波に殺された少女を書きたかったのです。要はガフの部屋は空っぽだったのではなく、空っぽの方が都合がいいからそういうことにしていた、と言うネタでで長編を書こうと思ったのですが話が膨らまなかったので短編にしたと。ただもともと長編のつもりだったので収まりが悪いですが。ですので断罪とは関係ないです。
 むしろアヤナミストにあの少女達はどう考えているの?彼女たちの可能性を刈り込むことは、と言う問いかけですね。
 もっとも他の生命体の可能性を刈り込むのが使徒とするならばまさに使徒ですけど。


 ただ関連して思ったのですが、断罪物に出てくる人形レイや白痴レイはまさにゲンドウが目指したレイそのものですね。一番嫌悪しているゲンドウにそっくりになってしまっているザザーン系断罪物シンジ君というのは面白いなと。そうするとザザーン系断罪シンジ君はまさに本編準拠なのかも。

 嫌がっていた父にそっくりになってしまうというのはよくある話といえば言えますが



 SOUさんへ

 私は断罪物は歴史分岐と類似の歴史の吸収としてお話しは組み立てるつもりです。書くとしたら。
 それに断罪逆行系はSFとして書いているつもりはないので、多分気ににしていないのでは?

弁証法的「断罪」(笑)
No.:121
Name鯖@沈没<なぜ。
Date:2002/11/02(Sat) 00:48

断罪とは「テロリズム」であるべきだと思う(笑)
無論、暴力を用いたそれは社会的に容認されない。
故に「言葉によるテロリズム」として断罪は極めて
ユニークで興味深い(笑)

それに対する「拒絶」とは、「自己の所属乃至依存する
体制」が「脅威に晒された」、即ち「其処に頼って居る
、乃至その基準の外に出られない」自己の自我に対する
脅威、と言う認識から生れるものともとれる。

まぁ、まず、こんな所から考察してみましょう(笑)

まず、我乱堂さんの指摘。鋭い!(笑)

しかして、あたしは「極めて先鋭的にインパクトを
与える」手法として「言葉によるテロル」を有望視
します(笑)テロルと言うより「レジスタンス」と
言った方があたし的にはしっくりきますが。

そもそも「レジスタンス」を行う者には「具体的に
体制と言う打破すべき目標」が見えている。それ自体
は大変結構な事なのです(笑)その「体制」が自己に
とって「都合が良い者」には「脅威」であると同時に
その「体制」と相容れないものが「自己の権利を最初
に発動させる手法」としてそれは大変有効だ。

漸進的手法を当初より取る事は「体制」に対して、
本来自己が持つ「権利」or「可能性」の発揮を
自ら妨げ、悪戯に「卑下」して意味も無く相手に
対して従属的態度を採ると言う好ましからざる状態
にみずからを貶めるからですが。最初に「NO」を
突き付けておく。それは大変有効だ。

故に「社会の範囲」と言う事に関して「誰がその規範を
決めた?」と言うストレートな「問いかけ」が在って
しかるべき。「体制順応」的態度とは、しばしば、既得権
者が新興勢力の脅威に晒された時の「逃げ口上」となる
事があります。「愛国心は悪党の最後の逃げ場だ」と。

これが「正」。次に「反」。

しかして、そのレジスタンスの手法が限度を考えず、
悪戯に「報復」となるならば、それは「テロル」と言う
邪悪な側面を見せ始めます。そして、「体制」「反体制」
以前にある「共通的基盤」そのものを破壊しかねない危機を
孕んでいる。それは「抵抗運動の自滅」にも繋がり、また、
「体制」側を屈服させ、「調印後」自己の指揮下に入れる
時にも多大な不都合を生じさせる事になる。

限度を知らず、戦略の無い「反体制」は自滅的であり、
そもそも「反対の為の反対」に過ぎなくなる。

体制に異を唱える場合は「シャドウキャビネット」を
用意し、即時の「政権交代」能力を持つ必要がある。

既存の「断罪」はその能力を持たず、単に「反対の為
の反対」に陥っている。

で、「合」は・・・此処まで書いたら書く必要が無い(笑)

まぁ、それが「断罪」の問題点であり、同時に「断罪批判」
の「馬脚」でもある、こんな所でしょうかしら。

個人的な超個人的な
No.:120
NameSOU
Date:2002/11/01(Fri) 13:19

レベルで巷の断罪物が受け入れられない私の
理由は、逆行。
いや、逆行もいいんですけども、安易に逆行して
断罪した場合のパラドックスの処理は?
とか、ね。
TNGでやってたピカード逆行ネタは面白かったんだけど
あれも、夢か現かって感じでパラドックスを避けてたし。

ただ、逆行断罪でパラドックスも入れると、ちゃんとした
THE ONEのようになっていいかもしれないな、とか。

おお……
No.:119
Nameまっこう
Date:2002/11/01(Fri) 12:31

 まるで総合みたいだ。

 と、思ったりして。

 私のスタンスは、じゃ断罪物と逆行物書いてみるかなと。あと敵なしスパシンも。とりあえず書いてみないとはっきりとした作者の気持ち判りそうもないし。

 

断罪批判の精神性
No.:118
Name我乱堂
Date:2002/11/01(Fri) 02:26
E-mailgalandou@mail3.netwave.or.jp

 ――という大仰なタイトルが適当なのかどうかは別として。

 人は何故断罪ものを書くのか、ということについてはすでに述べられ尽くした感があるので、人は何故断罪ものを批判するのか、みたいなことを。
 
 まず個人的な見解からいうと、断罪逆行というジャンルについてはあまりいい感触を得ていない。元々からして逆行というジャンルについて私は懐疑的というか批判的だし、その上に「断罪」である。人が人を裁く権利を持つのか、などという教条的なことをいうつもりはないのだが、どうしてもその辺りに感情は収まってしまう。少なくとも私は、「罪」を「裁く」行為をする「人間」という存在を「社会」に認めることはできない。
 そう。
「社会」に属しているのなら、その範囲内において戦うべきであると思う。そのためのシステムなのだ。然るに「断罪逆行シンジ」はその「社会」の範疇におさまらない行為と動機でもってゲンドウを、リツコを、ミサトを、アスカを「断罪」する。私はそういう行為を「断罪」と呼びたくない。「裁く」のは「社会」というシステムによって立たなければならないし、明らかに「偽りの愛情で接して自分を利用した」なんて言い訳はそのシステムの中で「罪」と呼べるとは思えない。
 ごく個人的なと重ねて言わせてもらうけど、「断罪ものなんか下らん」というような言い方をするような批評者は、自分の中にある、そのような「社会性」というか、保守的な観念から反対を言っているのではないかと思う。それは誰もが持つ「いい格好したい」とか「いいこぶりたい」というような精神性と同根であるのではあるまいか。そして、技術云々からの批判をする者もまた、そのような「いいこぶりたい」という精神があった上で「一度は受け入れた」というポーズをとっているに過ぎないのではないか。
 ……とまあ、ここまで書いておきながら、思い出せる限りでの断罪スパシンの動機とかを思い返すにつけ、どうしてこいつらは「酷い目にあったんだからやり返すんだ」と素直にいうやつは少ないのだろうか。絶対に私怨なのに、自分が「裁く」と思ったことが世間的にも「絶対に正しい」と思えるのだろうか?
 断罪スパシンに対する反感は、案外これらに対する「相対主義的思考」によるものなのかも知れない。

 終わり。


(小林よしのりのいうところの『純粋まっすぐくん』とか言えば早かったんじゃないか? ってーか、「相対主義的思考」って「いいこぶりたい精神」とどう違うんだよ)
(……まあ、細かいことはいいっこなしで)

うーい
No.:117
NameSOU
Date:2002/11/01(Fri) 02:07

というほど最近とみによっぱらいません。
いいんですかね、こんなことで、自分。

けんちゃん(洗濯屋にあらず)
>書き手より読み手の方が深刻かもしれ無いと思う今日この頃。
まあ、それはそういわれるとそうかもしれませんが。
ただ、書き手の自分への評価や感想が心地いいのしか聞きたくない
もしくは賛同してくれるのしかいやん、って意識の強い人も多くなって
いると感じます、わたすは。

> 某巨大掲示板は、エヴァFFを話題にしているオープンな場所の中では実は
>モラルが高い方かも知れません(笑)。いやホントの話し。
テキストサイト系列に比べると、たしかに平和です。
モラルも高いですが。
てゆうか、テキストサイトのほうが混沌としてますな。
年中喧嘩してるし。

>  たまにはFF捜索系の掲示板とか見てみた方が良いかも>鯖さん&SOUさん
いーやー、あの系列はねえ。
どーも、俺様正義が徘徊してんで私の今の精神状態じゃ、ちと。
いや、完全なFF捜索系とはちがいますけど。
まれに徘徊しているときそう言うのにぶつかると、それはもう。
エヴァではないんですが、FF系で、ねえ。

まあ、そう思いつつ。
断罪物のアイデアはそれはそれで、面白い要素だとは
思いますが、いかんせん、それを料理できる腕が無い人ほど
それに走ってしまっているのが現状かと思います。
また、同様にその作品の製作能力の稚拙さを批判されたり
ドラマ構成のレベルを指摘されたときに、脊髄反射的に
感情論に走ってしまう作者が多い事も可能性を狭めている
というか、そんな感じはしてますが。

最近FFはなんも書いてない人間が言うことじゃございませんが。

レベルが落ちてるのは
No.:116
NameけんけんZ@遅筆
Date:2002/11/01(Fri) 01:14
E-mailken-kenz@kk.iij4u.or.jp

 書き手より読み手の方が深刻かもしれ無いと思う今日この頃。
 某巨大掲示板は、エヴァFFを話題にしているオープンな場所の中では実は
モラルが高い方かも知れません(笑)。いやホントの話し。
 たまにはFF捜索系の掲示板とか見てみた方が良いかも>鯖さん&SOUさん

 需要が無ければ供給は有りませんし、供給が有っても需要が無ければ話題
にならないんですよね。見る限り、原作を知る人が減った影響か分かりやす
いモノの方が受けが良いようです。話題になってる「断罪モノ」そのものの
評価は読んだサンプルが少ないので何とも(^^;
 ただアイデアとしての可能性は亜空間に書いた通りの事を思います、ハイ。

 いじょ

データ不足で的外れかもしれませんが
No.:115
Name鯖@沈没<なぜ。
Date:2002/10/31(Thu) 18:23

伝聞と、おおざっぱな概観に頼った見解ですので。
外れてたら聞き流してください(笑)

断罪

そーですねえ・・・そう言った事を含めたとして、矢張り
前述の事を思いますね。

そーゆー事だとした上で「これが筋だろう」と。
そーゆーものであったとしても「だから潰しが許される」
と言うのは愚かですし、「読者の感情を述べる感想」と
「技術論としての優劣巧拙についてのべる批評」を混同して
「故に断罪は許されない、書くものは愚かなので排除すべき」
という結論にはなりえない(苦笑)

下手なら「もっと上手く書けないのか」と批評すべきで
「だから断罪は駄目だ」と言うネガティブな評価は愚かしい
ですし、「断罪キライ、無くなってしまえ」と言うのを
「技術的に駄目だから」「断罪と言うジャンル?を否定」
する事も愚かしい。

結局「個別の作者・作品」を批評する前に「断罪」と
大枠で括れば「全ての該当するもの」を抹消したいと言う
意識が在るとみなされてしまう。

そーゆー感じですね。

昔から「レベルの高くない」ものなんて腐るほどあったし、
別にそれは「断罪」に限った事じゃ無い(苦笑)キライな
作品、だろうと、「キライだから」否定する、ってのも
筋違いが甚だしい訳ですし。それは理由にならないとおもう
のですわ。

批評をするのと「ジャンルごと否定したがる」のは違うんじゃ
ないだろうか?と。

そーゆー事を言った訳でして。

ちなみに、個人的に「断罪」ってな、子供を云々、と言う
ような卑近なものに関して言うのはつまらないとは思います
ね(笑)裁かれるべきは「人の罪」、罪状は「生命に対する
冒涜」でしょうか(ふむ。)本来形而上の事から現実まで
「繋がっていて」始めて面白いのだと思いますね。
本来、「だからレイ」の筈なんですよね・・・その「直中に
いるもの」は他にいないんだから。

それも書けないで「断罪」を名乗ると言うのは「個人と
しては」片腹痛いですし、ましてや「綾波物」として
は「落第」を付けたくなってしまう、てのはありますが。

でもまぁ、それはあたしの個人的「嗜好」(苦笑)

一たん切ります(笑)

の、呪いか!
No.:114
NameSOU
Date:2002/10/31(Thu) 16:00

ただ、アメリカ版THE RINGはいまいち面白くなさそうだね。
なぜ、貞子(サマラだっけ)はあんなSFXメイクで這いずっているのか?

断罪逆行、もしくは逆行天誅物、総じてザザーン物。←おいおい
断罪ということでいえば、わたしが書いている、あるいはいたと思しき
ゴジラねたも断罪には違い有るまい、とおもうが。
ただ、断罪するのが逆行してきたシンジではなく、業をうけついだゴジラって
ことなんだろうけども。(亀怪獣でもよかったかもなー。)

巷の断罪物の評価が、感情論と技術論がない交ぜになってしまうのは結局のところ、
話自体が大方の逆行断罪物、もしくは天誅物がそういう構造を持っている所為じゃなかろうか、
と思うのだが。
逆行してきて、断罪を加えるというのであれば、本来ならその罪を絶たなければ意味が無くなる。
けれども、それではなく天誅の名の基に殺すなりなんなりするだけであったりとか。
もし、ちゃんと書くとなるとその時点(逆行時)では何もしていない者に対して
そのようなことをする意味があるのか、ということも出るし、実のところ
される側の心理がかかれていない、ということと、都合よく好みの女性キャラがシンジに
なびくとか、断罪されるべき敵が、弱くされてしまう、そう設定しないと現時点での
作者の力量ではかけないのかしらんけれども、そういう事プラス、大仰な言葉回し
台詞回しなどを多用しすぎて、評価を下げているということと、その部位にかかるのが
すべて作者の感情によってのみのため、感情論的な評価を出されることになる
ということじゃないだろうか。
無論、運命に翻弄され大人の都合で滅茶苦茶にされた14歳の青少年が時間を逆行し
その事に復讐するために、もしくは断罪するためにきて天誅を加えるというコンセプト
自体は、良いだろうと思うし、実際は面白くなる要素だと評価はされていると思う。
ただ、それが本当に中学生の性的妄想そのままの話になって垂れ流されており
それも似たような妄想がつぎつぎとあっては評価が下がらざるをえないのでは、と思う。
そして、中学生の性妄想を実現するために、敵(ゲンドウだったり、リツコだったり)は
無力化され、使徒は、瞬殺。
しかも、レイが人形的あつかいだったり、アスカが単なるヒステリー持ちのわがまま女
だったりと、主人公を際立たせるために他のキャラのレベルを下げるということを行って
しまっているのが問題。
名無し掲示板でもそういう結論がでており、面白い物はちゃんと評価されてました。
前は。

ただ、そのザザーン物の作者が過去、ああいうまだ何もしていない相手に断罪といって
理不尽な力を振るうのはどうなのか、という意見があったときに、切れて感情的に
なったことがあり、まともな話にはならんかったという事があったとかなかったとか。

それと大方のザザーン作者が元のエヴァンゲリオンを見ていないという話。
つまりは二次創作から派生した三次創作になってしまっていること。
そのために物語構造に少々の破綻どころか大分破綻してんじゃねえかとおもえないことも
ないではない。(使徒瞬殺とか、レイ人形説とか。)

タイムパラドックスとか、断罪をされる側の心理面なんかを書かない、とか
相手を弱くしたため、迫力にかけるとか。
たとえ力が強くても、14歳プラスαならば、知略戦があってもちう読者の要望などに
対して、答えられないってことなどなど。
あと、キャラクターに対するヘイト意識が丸出しで、アスカだったりミサトだったりを
不必要に貶める、苛めるなどなどの部分があるつうのもあり。

本来ザザーンネタだって、物語をちゃんと作ればマイノリティレポートやその原作なんか
と同じくらいのエンターテインメントに成ると思うんだが、そこまでは行かないのが
作者の力量不足とか、技術不足、さらには感情のみ剥き出しのキャラヘイトだったり
欲望充足型だったり。

それと、感想や評価が低いと切れて暴れるっていう作者たちの幼稚性だとか。
ということもあって、とてもとても、普通な評価ができるような状態ではないと
おもうんだけども。
まあ、でも本気で歳の若いのが書いているという噂もあるわけですけども。

断罪逆行物って、たがみよしひさの化石の記憶もにたようなもんかもしれんなー。



名無し掲示板
いつもこういうこと言うと擁護していると鯖くんはいうかもしれんが。
まあ、擁護でもあるとは思うんだが、気になるのは鯖くんがあの匿名掲示板に関して
知らないし、見にも行かないということでありながら、その評価を断定してしまっているのが
気になるところなんですが。
たしかに、掃き溜めだろうし、腐臭も漂っている場所もあるでしょう。
悪臭もあるかもしれん。
というか既にスラム街と化しているし、まあ、無法の町となっていますでしょう。
ただ、それをちゃんと調べず、評価を下してしまっていいものかと毎回思うんだけど。
気に入る、気に入らない、は人の感情だからそれはそれとして置いておいたとしても
やはり、それをちゃんと評価できるだけの量を見ないとならんのではないだろうか?
アニメ版だけみて、とかエヴァ板だけ見てで、総評にしてしまっているように
見えなくも無いので、それが気になる。
その結果、掃き溜めの必要な場所(いわば、王様の耳は驢馬の耳の穴みたいな)が
必要となっている情勢ってのも見逃しがちに成りかねないし。
ああいう匿名の掲示板なんて無くてもいいでしょうが、匿名でないと吐き出せない
人たちが居るということも忘れがちに成りかねないなーと、そういう感じですが。

無論匿名で悪口だけ言うのはよろしくありませんが、感想を悪口と取ったり
批評を誹謗と摩り替えて文句を言う人たちも増えている様子。

ただもっとも気になるのは、評価を決めるのは好き嫌いとともにその物に対する
調査は必要ではないかとおもうので、とりあえず擁護。

無論、調べて、その結果、自分の趣味と合わないから嫌いは、おっけーですし
唾棄すべきものとするのもおっけーですが、いろいろと人には人の都合があるということを
しかと認識してあげないと、ということ。

ついでに。
断罪物だろうと、その他の感想批評だろうと、それに対して過剰に反応する人たちが
居るために、普通に発言できなくなっているということ。
特に昔のLRS、LAS論争の頃のようなこちらこそ正しいというような意見を平気で言うような
人たちが、増えたということもお忘れなく。
そのために、変な意識(鯖君の嫌いなやつ)が大手を振りかねないということも無いではない
と思う次第。